なんにもやる気が起きなくなることがある。 ものを書く気にもなれない。読む気にもなれない。部屋を掃除する気にも、溜りに溜まったタスクを消化する気にもなれない。 そんな自分を、励まして立ち上がらせる気にもなれない。 そういうときに、彼女からの電話…
彼女よりも、ぼくのほうが文章はうまい。 日本語は整っているし、語彙力だってそこそこある。論理的な展開も、そうそう突っ込まれるほど隙だらけではない。 彼女よりも、ぼくのほうが文章はうまいはずなのだ。 けれども、彼女の文章は、読んでいるうちに消失…
最近は、書くよりも読んでばかりいる。 読書がこれほど新鮮に、単純に、楽しいと思えるのは初めてかもしれない。 いそいそと買い込んできた本を、はじめて心穏やかに読めている。 ぼくは生み出さなくてもいい。 ぼくが生み出さなくてもいい。 以前は焦燥とと…
純文学で「なんてことない日常」を描く場合、その姿勢はネガティブだ。 「生きづらさ」を感じるひとびとが描かれる。 読者は作品中の「現実」を通して、もう一度、この問題についてじぶんなりの考えを巡らせる。 それが純文学のひとつの効能だ。 エンタメで…
なぜ、僕は彼女が書くように書けないのだろう。 人間を文章のなかに閉じ込めて、かつ活き活きと息づかせるように。 彼女に野心はないかも知れない。 けれど、少なくとも、彼女は人間を知っている。 僕とは違って。 嫉妬はなくても、焦燥はある。
すべての人が小説を書くようになれば、世界はすこしだけ平和になると思う。 自己実現の術を持たないがために、人は、人に依存したり、人を出し抜いたり、人を殺したりする。 小説を書く、というのは、自己実現のひとつの術だ。 じっさいに書かなくたっていい…
僕は、へたくそなのではない。 僕は、才能が無いわけではない。 書くべきものがない、というだけだ。 そして、作家と作家志望を隔てる決定的な一線は、そこにある。
純文学を書く上でいちばん必要とされるのは、文章力でも、実体験でも、読書量でもない。 野心だと思う。 野心があればこそ、いままでにないものが書ける。 野心があればこそ、時代性を捉えたものが書ける。 野心があればこそ、歴史に残りゆくものが書ける。 …
眠ることが好きだ。 毛布に包まって夜中をやり過ごすのも、電車内でするうたた寝も、勉強の合間に突っ伏すのも、例外なく気持ちいい。 たぶん、必要以上にぼくは眠っている。 暴食、という言葉はあるのに、暴眠、とは言わないのがふしぎでならない。最近は、…
たとえば。 切ったばかりの髪に気がついてほしければ、「髪型、どう?」と聞いてみればいい。 手を繋ぎたいのなら、「はい」と空っぽの手を見せてやればいい。 そういうちいさな努力もせずに、「ぜんぜんわたしのこと見てない」と怒る女の子が苦手だ。お互い…
ひとを見るから、ひとみ、と呼ぶのだろうか。 彼女の瞳に映る自分を見ながら、そんなことを考えた。
「ぼくはきみが好きだ」 だけでなく、 「ぼくは彼女が好きだ」 と言えるのが、とてもうれしい。
電車内で本を読んでいると、ときどき向かいのひとが自分を見ていることに気がつく。目が合うと逸らす。 人間観察、だろう。 趣味は人間観察、と恥ずかしげもなく言い張れるひとが、ぼくは苦手だ。見ること、見る側にいることの残酷さを自覚しないでいるのは…
もっと自分本位でいいと思う。 主題を正しく読み解けなくたって、誰に迷惑を掛けるわけじゃない。 ネット上にレビューや評論が踊り、「正しく、深く読み解くこと」ばかりを追い求める今だからこそ、むしろ個人的に読んでいくべきなんじゃないか。 大事なのは…
うちは兄弟揃ってオタクなわけだが、ジャンルが若干違う。 ぼくが少年漫画で、弟が少女漫画。 ぼくがバトルもので、弟が日常もの。 ぼくが燃えで、弟が萌え。 外から見たらどっちもどっちなんだろうけど、オタクからしてみればこれは決定的な人種違いである…
趣味欄*1に「読書」と書くべきか否か。 毎回履歴書を書くたびに悩んでいることでもある。 *1:シュミランって書くと、ミシュランみたいだよね。
主に読書(この場合は小説)をしているのは、どんな層の人たちだろう。 ていうかぶっちゃけ、男と女、どちらがより小説を読んでるのか。 そういう話で彼女と意見が割れた。 せっかくなので考えてみる。
昨今は受けるようだ。 「世界樹の迷宮」シリーズといい、「デモンズソウル」といい、 ネットでマニアに受けているのはだいたいが難しいゲームだ。 難易度を高くするのは、制作側にもメリットが多いように思う。 ・歯ごたえがある、とマゾゲーファンが喜んで…
続々出てきててんてこ舞い。 企業ごとに微妙に違うのがめんどくさいよなあ。 使い回しにくい。 がんばろう。
吉村萬壱と花村萬月とがごっちゃになってた。 「あの人純文学もエンタメも書くんだなー」とか思ってた。 よく見たら村萬つながりなだけで、他人だ。 気をつけよう。
ふだん小説を読まない人に問われることが、最近あった。二度。 せっかくの機会なので、「純文学」の定義について考えてみたいと思う。 さて。 僕がその時、彼ら二人に説明したのは、以下の三点だ。 1、純文学とは、現実を写しとるものである 2、純文学とは…
神聖かまってちゃん、というバンドがある。 最近出てきたパンクバンドだ。ネットの動画サイトでPVやライブ映像を公開していたところ、メジャーデビューにこぎつけたという経歴の持ち主だ。 はじめて彼らの曲を聴いたのは、去年の秋頃だった。 ネットで「神聖…
「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」がテレビで放映していた。 ESを仕上げなくてはならないのに、ついつい見入ってしまった。 つくづく名作だ。 劇中に、インディの父・ヘンリーが残した手帳が出てくる。 掌に収まるほどの、茶色い革表紙の手帳だ。 長年使…
複数あるとき、どれからやっていいか迷う。 Aに手を出してみて、すぐさまBに目移りし、気付けばCをやっている。 読みたい本が複数あるときなんてひどいものだ。 数ページずつつまみ食いするように読んでいったすえ、すべてが面倒になってネットへと逃げる…
何度めのブログ開設だろうか。 今度は続ける。 あれだ、あんまりキッチリ書こうとか思わずに、思ったことをだらりと吐き出していけば、きっと続く。 純文学を書け、と彼女に言われている。 エンタメ畑でずっと書いてきて、自分には純文なんてできるわきゃー…