手を差し伸べる

たとえば。
切ったばかりの髪に気がついてほしければ、「髪型、どう?」と聞いてみればいい。
手を繋ぎたいのなら、「はい」と空っぽの手を見せてやればいい。
そういうちいさな努力もせずに、「ぜんぜんわたしのこと見てない」と怒る女の子が苦手だ。

お互いに手を差し伸べるから、手を取ることができる。
どちらが先に出したか、なんて些細なことは、気にしなければいいだけの話だ。

いまの彼女は、それができるひとだ。
すこしの無理もせずに付き合えているのは、そのおかげだと思う。