2011-01-01から1年間の記事一覧

なんてことない日常

純文学で「なんてことない日常」を描く場合、その姿勢はネガティブだ。 「生きづらさ」を感じるひとびとが描かれる。 読者は作品中の「現実」を通して、もう一度、この問題についてじぶんなりの考えを巡らせる。 それが純文学のひとつの効能だ。 エンタメで…

彼女が書くように

なぜ、僕は彼女が書くように書けないのだろう。 人間を文章のなかに閉じ込めて、かつ活き活きと息づかせるように。 彼女に野心はないかも知れない。 けれど、少なくとも、彼女は人間を知っている。 僕とは違って。 嫉妬はなくても、焦燥はある。

小説を書く

すべての人が小説を書くようになれば、世界はすこしだけ平和になると思う。 自己実現の術を持たないがために、人は、人に依存したり、人を出し抜いたり、人を殺したりする。 小説を書く、というのは、自己実現のひとつの術だ。 じっさいに書かなくたっていい…

へたくそ

僕は、へたくそなのではない。 僕は、才能が無いわけではない。 書くべきものがない、というだけだ。 そして、作家と作家志望を隔てる決定的な一線は、そこにある。

野心

純文学を書く上でいちばん必要とされるのは、文章力でも、実体験でも、読書量でもない。 野心だと思う。 野心があればこそ、いままでにないものが書ける。 野心があればこそ、時代性を捉えたものが書ける。 野心があればこそ、歴史に残りゆくものが書ける。 …

眠ることが好きだ。 毛布に包まって夜中をやり過ごすのも、電車内でするうたた寝も、勉強の合間に突っ伏すのも、例外なく気持ちいい。 たぶん、必要以上にぼくは眠っている。 暴食、という言葉はあるのに、暴眠、とは言わないのがふしぎでならない。最近は、…

手を差し伸べる

たとえば。 切ったばかりの髪に気がついてほしければ、「髪型、どう?」と聞いてみればいい。 手を繋ぎたいのなら、「はい」と空っぽの手を見せてやればいい。 そういうちいさな努力もせずに、「ぜんぜんわたしのこと見てない」と怒る女の子が苦手だ。お互い…

ひとを見るから

ひとを見るから、ひとみ、と呼ぶのだろうか。 彼女の瞳に映る自分を見ながら、そんなことを考えた。

I love her.

「ぼくはきみが好きだ」 だけでなく、 「ぼくは彼女が好きだ」 と言えるのが、とてもうれしい。

人間観察

電車内で本を読んでいると、ときどき向かいのひとが自分を見ていることに気がつく。目が合うと逸らす。 人間観察、だろう。 趣味は人間観察、と恥ずかしげもなく言い張れるひとが、ぼくは苦手だ。見ること、見る側にいることの残酷さを自覚しないでいるのは…

読書ってのは、

もっと自分本位でいいと思う。 主題を正しく読み解けなくたって、誰に迷惑を掛けるわけじゃない。 ネット上にレビューや評論が踊り、「正しく、深く読み解くこと」ばかりを追い求める今だからこそ、むしろ個人的に読んでいくべきなんじゃないか。 大事なのは…

漫画と比べて、小説はココがいいよ!(オタクの視点から)

うちは兄弟揃ってオタクなわけだが、ジャンルが若干違う。 ぼくが少年漫画で、弟が少女漫画。 ぼくがバトルもので、弟が日常もの。 ぼくが燃えで、弟が萌え。 外から見たらどっちもどっちなんだろうけど、オタクからしてみればこれは決定的な人種違いである…

「趣味は読書」と履歴書に書けるか?

趣味欄*1に「読書」と書くべきか否か。 毎回履歴書を書くたびに悩んでいることでもある。 *1:シュミランって書くと、ミシュランみたいだよね。

本って誰が読んでるの?

主に読書(この場合は小説)をしているのは、どんな層の人たちだろう。 ていうかぶっちゃけ、男と女、どちらがより小説を読んでるのか。 そういう話で彼女と意見が割れた。 せっかくなので考えてみる。

難しいゲームのほうが、

昨今は受けるようだ。 「世界樹の迷宮」シリーズといい、「デモンズソウル」といい、 ネットでマニアに受けているのはだいたいが難しいゲームだ。 難易度を高くするのは、制作側にもメリットが多いように思う。 ・歯ごたえがある、とマゾゲーファンが喜んで…

エントリーシートが、

続々出てきててんてこ舞い。 企業ごとに微妙に違うのがめんどくさいよなあ。 使い回しにくい。 がんばろう。

やっべ、

吉村萬壱と花村萬月とがごっちゃになってた。 「あの人純文学もエンタメも書くんだなー」とか思ってた。 よく見たら村萬つながりなだけで、他人だ。 気をつけよう。

「純文学ってなんなのよ?」と、

ふだん小説を読まない人に問われることが、最近あった。二度。 せっかくの機会なので、「純文学」の定義について考えてみたいと思う。 さて。 僕がその時、彼ら二人に説明したのは、以下の三点だ。 1、純文学とは、現実を写しとるものである 2、純文学とは…

「ロックンロールは鳴り止まないっ」のどこが衝撃的だったのか?

神聖かまってちゃん、というバンドがある。 最近出てきたパンクバンドだ。ネットの動画サイトでPVやライブ映像を公開していたところ、メジャーデビューにこぎつけたという経歴の持ち主だ。 はじめて彼らの曲を聴いたのは、去年の秋頃だった。 ネットで「神聖…

インディ・ジョーンズの手帳

「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」がテレビで放映していた。 ESを仕上げなくてはならないのに、ついつい見入ってしまった。 つくづく名作だ。 劇中に、インディの父・ヘンリーが残した手帳が出てくる。 掌に収まるほどの、茶色い革表紙の手帳だ。 長年使…

やりたいことが、

複数あるとき、どれからやっていいか迷う。 Aに手を出してみて、すぐさまBに目移りし、気付けばCをやっている。 読みたい本が複数あるときなんてひどいものだ。 数ページずつつまみ食いするように読んでいったすえ、すべてが面倒になってネットへと逃げる…

ブログ開設しました。あと純文学について。

何度めのブログ開設だろうか。 今度は続ける。 あれだ、あんまりキッチリ書こうとか思わずに、思ったことをだらりと吐き出していけば、きっと続く。 純文学を書け、と彼女に言われている。 エンタメ畑でずっと書いてきて、自分には純文なんてできるわきゃー…